防水層の膨れ・ひび割れ・水たまりの原因と対処法

屋上を点検すると、防水層の膨れやひび割れ、雨のあとに残る水たまりが見つかることがあります。すぐに雨漏りにつながるとは限りませんが、原因を知っておくと対処の優先順位をつけやすくなります。
膨れの原因と対処
防水層の膨れは、下地に含まれた水分が日射で温められて水蒸気になり、防水層を押し上げることで起きることが多い症状です。下地コンクリートの含水や、既存防水層との間に入り込んだ水分が原因になります。
- 小さな膨れが少数なら、膨れ部分を切開して乾燥させ、補修する方法があります。
- 膨れが広範囲に多数ある場合は、改修時に通気緩衝工法(下地との間に通気層を設け、脱気筒から水蒸気を逃がす工法)を検討します。
膨れを踏んだり、物を置いたりすると、防水層が破れて雨水が浸入する原因になるため注意が必要です。
ひび割れの原因と対処
| ひび割れの種類 | 主な原因 | 対処の考え方 |
|---|---|---|
| 表面の細かなひび | トップコートの経年劣化、紫外線 | トップコートの塗り替え |
| 防水層を貫通するひび | 下地の動き、防水層の硬化・劣化 | 部分補修、範囲が広ければ改修 |
| 端部・入隅のひび・はがれ | 立ち上がり部の動き、シーリングの劣化 | 端部の補修・シーリングの打ち替え |
| 押えコンクリートのひび | 温度変化による伸縮、伸縮目地の劣化 | 伸縮目地の補修、改修方法の検討 |
水たまりの原因と対処
雨のあと、いつまでも水が残る場所は、排水勾配の不足や下地のたわみ、ドレンの詰まりが考えられます。水たまりが続くと、その部分の防水層やトップコートの劣化が早まったり、汚れや藻が発生したりします。
- まずはドレン・排水溝の落ち葉や土を取り除きます。
- それでも残る場合は、改修時に勾配を調整する下地処理を検討します。
- ドレンまわりの防水層が傷んでいる場合は、改修用ドレンの設置を検討することもあります。
優先順位のつけ方
室内に雨漏りが出ている、防水層が破れて下地が見えている、といった場合は早めの補修が必要です。トップコートの色あせや小さな膨れは、計画的な補修や次回の改修で対応できることもあります。症状の位置と大きさを写真で記録しておくと、判断がしやすくなります。
記録の際は、屋上全体の写真と、症状部分のアップの写真をセットで撮り、簡単な平面図に位置を書き込んでおくと便利です。膨れは季節や時間帯によって大きさが変わることがあるため、同じ場所を数か月おきに撮影すると、広がっているかどうかがわかります。こうした記録は、専門業者に相談するときの資料にもなり、現地調査の精度を高めることにもつながります。
自己補修の注意点
市販の補修材で膨れやひびをふさぐと、内部の水分を閉じ込めて状態を悪化させたり、次回の改修で材料の相性が問題になったりすることがあります。範囲が広い場合や原因がわからない場合は、専門業者に確認してもらうのが安全です。
まとめ
膨れ・ひび割れ・水たまりは、それぞれ原因が異なり、対処法も変わります。防水LaBoでは、現地調査で症状の原因を確認し、部分補修で済むか、通気緩衝工法などの改修が必要かをご提案します。
マンション・ビルの防水工事のご相談は防水LaBoへ
自社施工・自社一貫管理で、現地調査からお見積り、施工まで対応します。